トルコ外務省関係者によると、ハカン・フィダン外相は5月15日にカザフスタン・トルキスタンで開催されるテュルク諸国機構(TDT)非公式首脳会議において、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に同行し、首脳会議に先立って行われるTDT外相理事会にも出席します。
TDTでは、2025年10月にアゼルバイジャンのガバラで開かれた首脳会議において、トルコの提案により外相会合をより頻繁に開催する方針が確認されました。これを受け、今年3月にはイスタンブール、4月にはアンタルヤ外交フォーラムの場で非公式外相会合が行われており、今回の会合は直近3か月で3回目となります。
会議には、トルコ、開催国カザフスタン、議長国アゼルバイジャンに加え、キルギス、ウズベキスタンの外相やTDT事務総長が参加する予定です。協力分野の強化に加え、イラン情勢やガザ問題など地域・国際情勢について意見交換が行われる見通しです。
また会合では、TDT事務局の制度面およびデジタル能力強化に関する決定文書への署名が予定されています。
フィダン外相は演説で、政治対話、貿易、エネルギー安全保障、輸送網、文化・教育、デジタル分野での協力深化への期待を表明する予定です。さらに、北キプロス・トルコ共和国とキプロス・トルコ人が国際社会で正当な地位を得るため、テュルク世界が連携して取り組む重要性にも言及するとみられています。
加えて、イラン情勢が世界の安全保障と経済に与える影響に触れ、ホルムズ海峡の航行の自由を維持する重要性を強調する見込みです。パキスタンなど地域パートナーとともに外交努力を支援し続ける考えや、ガザへの人道支援と復興支援に向けたトルコの取り組みも改めて示すとされています。
テュルク諸国機構(TDT)
テュルク諸国機構(TDT)は、2009年10月3日にトルコ、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギスの間で締結されたナフチヴァン協定に基づき、「テュルク語圏諸国協力会議」として設立されました。その後、2021年のイスタンブール首脳会議での決定により、名称が「テュルク諸国機構(TDT)」へ変更されました。
同機構の主な目的には、テュルク諸国間の相互信頼の強化、政治的連帯の深化、経済・技術協力の発展と拡大、さらにテュルク世界の歴史・文化遺産の記録と発信があります。
事務局はイスタンブールに置かれており、現在の加盟国はトルコ、アゼルバイジャン、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタンの5か国です。オブザーバーとして、ハンガリー、トルクメニスタン、北キプロス・トルコ共和国、経済協力機構が参加しています。

























