トルコ
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トルコ、欧州の安全保障体制に不可欠 ベルギー外相が強調
ベルギーの外相は、「トルコなくして欧州の安全保障体制は成り立たない」と述べ、ルールに基づく国際秩序に対するアンカラの姿勢を高く評価しました。
トルコ、欧州の安全保障体制に不可欠 ベルギー外相が強調
プレヴォ外相はトルコをNATOの南東側面を守る要と位置づけ、地域および同盟の安全保障におけるアンカラの戦略的役割を強調しました。

ベルギーのマキシム・プレヴォ外相は、欧州の安全保障体制におけるトルコの役割を強調するとともに、両国間の経済・戦略的協力関係の深化に意欲を示しました。

プレヴォ外相は木曜日、アナドル通信に対し「トルコを含まない形で欧州の安全保障体制を議論することはできない」と述べました。

また、トルコがこれまでに貧困率の低下と生活水準の向上を実現してきたとし、「今やかつてないほど重要な戦略的地政学アクターだ」と評価しました。

プレヴォ外相はベルギーとトルコの長年にわたるパートナーシップにも言及し、1838年にオスマン帝国と締結した最初の友好条約を振り返りました。また、ベルギーは多くのヨーロッパ諸国よりも早くイスタンブールのスルタン宮廷に代表を置いていたと指摘しました。

経済使節団

プレヴォ外相は、マティルド王妃が主宰し5月10日から14日にかけて予定されているトルコへの経済使節団の意義を強調しました。同外相はこの使節団を、ビジネス・学術・制度の各分野でパートナーシップを強化する好機と位置づけました。

使節団にはおよそ400人がトルコを訪れる予定だとしています。「貿易協力のレベルを高めることが最初の目標の一つだ」と述べました。

また、社会保障・輸送・港湾管理・物流・航空宇宙・防衛の各分野でおよそ40件の協定に署名する予定だと明らかにしました。

「トルコはEU域外におけるベルギーの第5位の輸出市場であり、非常に重要な存在だ」とプレヴォ外相は付け加えました。

プレヴォ外相は、特にバイオ医薬品分野を中心に、ベルギーへのトルコ企業による投資拡大と新たな機会の発掘が必要だと強調しました。

「防衛分野については、トルコがこの10年間で300パーセント成長したことは周知の事実であり、非常に重要な意味を持つ」と述べました。

また、浚渫・エネルギー転換・洋上産業・デジタル資産の各分野における新たな機会の創出も必要だと訴えました。

「ビジネス機会の強化はもちろん重要だが、制度面での再構築も求められる」とプレヴォ外相は付け加えました。

さらに同外相は、サプライチェーンから欧州の安全保障体制におけるトルコの役割に至るまで、さまざまな課題に取り組む重要性を強調しました。

トルコをロシアや中国と同様に封じ込めや抑制の対象とみなすかとの問いに対し、プレヴォ外相はそのような文脈でアンカラを同列に語ること自体「奇妙だ」と述べました。

「トルコはNATOの同盟国であり、EU加盟候補国でもある。当然、封じ込めや抑制の対象ではない」と強調しました。

またプレヴォ外相は、アンカラとEUの間の関税同盟を近代化する必要性を訴えました。「30年前の枠組みで2026年の共通課題や経済的課題に対応することはできない。同盟の近代化が不可欠だ」と述べました。

「ルールに基づく国際秩序」

プレヴォ外相は、ウクライナ問題での仲介努力や米国・イスラエルによるイラン攻撃をめぐる中東情勢への姿勢を挙げ、安全保障面における戦略的パートナーとしてのトルコの役割を強調しました。

「イランとその周辺で起きていることは国際法に反するというのがトルコの認識でもある」と述べました。

トルコは「ルールに基づく国際秩序」の維持を一貫して訴えてきたとし、多国間主義の擁護と領土的一体性の尊重という観点から、トルコを「価値観を共有できる国」と評しました。

プレヴォ外相はさらに、NATOの同盟国としてのトルコの特別な責任を指摘し、「トルコは同盟の南東側面を守る要であり、その戦略的資産の全体像を正しく認識することが不可欠だ」と述べました。

「次世代のための経済発展の条件を共に築き上げていくため、両国にはまだ強化すべき多くのことがある」と訴えました。

情報源:TRT World & Agencies