ハンタウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船に乗船していた6人が、オランダからの帰国便でオーストラリアに到着し隔離施設へ移送されたと、オーストラリア放送協会が金曜日に伝えました。
6人の内訳はオーストラリア国籍が4人、永住権保有者が1人、ニュージーランド国籍が1人です。
全員が出発前にウイルス検査で陰性が確認され、症状も見られませんでした。
バトラー連邦保健大臣は、6人は「良好な健康状態を保っている」と述べました。
グループは追加のPCR検査を含むさらなる検査と、3週間の隔離措置を受ける予定です。
また大臣は、ハンタウイルスの潜伏期間がおよそ42日と長いことを踏まえ、追加の健康観察措置についても検討していると、事前に明らかにしていました。
「このウイルスの潜伏期間に関するWHOの勧告に沿わない対応は取らない」と大臣は強調しました。
搭乗していた乗務員と医師についても、同施設で2週間の自主隔離を行う方針で、バトラー大臣は飛行中、機内の全員が完全な個人防護具を装着し続けたことを明らかにしました。
今回の移送に使用された航空機は、除染処置が施される予定です。
WHOは5月4日、クルーズ船「MVホンディウス」で相次いだ重篤な呼吸器疾患の症例について、ハンタウイルスによる集団感染と断定しました。
ハンタウイルスは、感染したげっ歯類やその排泄物を通じて感染するまれな疾患ですが、今回の集団感染を引き起こしたウイルス株は、ヒトからヒトへの感染も確認されています。
米疾病対策センター(CDC)は今回の事態をレベル3の緊急対応に指定しました。これは同機関の緊急対応区分の中で最も低い水準となります。
WHOによると、今回の集団感染はハンタウイルスのアンデス株によるもので、これまでに11人の感染が報告され、うち3人が死亡しています。









