トルコ
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MİT、シリアで作戦実施 テロ組織DEASHメンバー10人をトルコへ移送
国家情報機関(MİT)は、国境を越えたDEASH(ダーイシュ)作戦を実施しました。 MİTがシリア情報機関と連携してシリアで行った作戦の結果、国際指名手配中だったテロ組織DEASHメンバー10人が拘束され、トルコへ移送されました。
MİT、シリアで作戦実施 テロ組織DEASHメンバー10人をトルコへ移送
トルコ国家情報機関(MİT)は、国境を越えたテロ組織DEASH作戦を実施。

治安当局筋によると、国家情報機関(MİT)は国境を越えたDEASH作戦を実施しました。
MİTがシリア情報機関と連携してシリアで行った作戦の結果、国際指名手配(レッドノーティス)されていたDEASHメンバー10人が拘束され、トルコへ移送されました。

さらに、MİTと警察庁テロ対策局(TEM)の共同捜査の結果、DEASH構成員10人のうち9人が正式に逮捕され、残る1人については拘束期間が延長されたとされています。

拘束されたうちの1人、アンカラ駅爆破テロとの関連が判明

MİTの情報活動により、トルコからシリアへ渡り、DEASHに加わったトルコ系の人物らが特定されました。
その後の情報分析の結果、これらの人物がDEASH内部で活動していたことが明らかになりました。さらに、彼らが過去にトルコ国内で発生した複数のテロ事件に関与していたことも確認されたとしています。

また、拘束されたDEASHテロリスト10人のうち1人については、109人が死亡したアンカラ駅爆破テロの実行犯らと関係があったことも判明しました。

シリアで越境作戦

MİTは、DEASH構成員10人がシリア国内にいることを特定した後、シリア情報機関と連絡を取りました。
両機関の連携により現地での作戦活動が開始され、捜査の結果、対象者らの居場所が特定されました。テロリストらの動向は逐一監視されました。

その後実施された作戦により、DEASHテロリスト10人はシリアで拘束され、トルコへ移送されました。
さらに、MİTと警察庁テロ対策局(TEM)の共同捜査の結果、DEASH構成員9人は取り調べ後に裁判所によって正式に逮捕され、残る1人については拘束期間が延長されました。

DEASHのテロリスト10人は、警察での供述において、

DEASHから受けたテロ実行指令、

DEASH内部で受けた武器訓練および宗教教育、

DEASHの名の下で行っていた宣伝活動、

などに関する内容を供述しました。

DEASH内部で活動していた10人は、国際指名手配されていた人物らは以下の通りです:

・DEASHのトルコ担当情報部門のいわゆる幹部アリ・ボラは、2014年にDEASHへ加わる目的でシリアへ渡りました。
組織内では複数の部門で活動し、多くの戦闘に参加したとされています。また、「ファルク事務所(トルコ州)」内でも任務に就き、いわゆる「トルコ州」組織によってトルコ軍(TSK)を標的に行われた3件の攻撃計画に関与していたとされています。

・2015年に109人が死亡し、数百人が負傷したアンカラ駅爆破テロを実行したDEASHテロリストらと関係があったオメル・デニズ・デュンダルは、2014年にDEASHへ加わるためシリア側へ渡りました。

DEASH内部では複数の部門で活動し、多くの戦闘に参加したとされています。また、DEASHのファルク事務所(トルコ州)でも任務に就いていました。

さらに、2015年のアンカラ駅爆破テロの実行犯らとの関係が確認されたほか、DEASHがトルコを標的に行った複数の攻撃にも関与していたことが明らかになりました。

2017年、トルコ国内で計画されていたテロ攻撃を未然に防ぐため実施された作戦で拘束された、自爆ベルトを装着した2人の襲撃犯が所持していた爆発装置から、オメル・デニズ・デュンダルの指紋が検出されたことも判明しました。

・ヒュセイン・ペリは、2014年にDEASHへ加わるためシリアへ渡りました。
DEASH内部では医療部門で活動していました。2015年には、テロ組織PYD/YPG勢力によって拘束され、収監されましたが、その後、PYD/YPGとDEASHの間で行われた捕虜交換によって釈放されました。釈放後も、2019年までDEASHの医療部門で活動を続けていました。

・カディル・ギョズュカラは、DEASH系組織「ドクマジュ・グループ」の指導者ムスタファ・ドクマジュの指示を受け、2015年にDEASHへ加わる目的でシリアへ渡りました。身体障害があったため、DEASH内部で武装活動には参加しなかったものの、シリアへ到着したDEASH構成員らの物流・支援業務を担当していたとされています。また、ムスタファ・ドクマジュの指示の下、2021年までメディア活動にも従事していたとされています。

・アブドゥッラー・チョバノールは、紛争地域で活動するため2016年にシリアへ渡りました。シリアでは、サラフィー/タクフィール思想を掲げる武装組織内で活動しました。その後、乗車していた車両がIED(即席爆発装置)による攻撃を受け、片脚を失いました。2020年にはDEASHへの忠誠を誓い、ファルク事務所に属するメディア部門で活動しました。

・ハック・ユクセクは、DEASHへ加わるため2016年にシリアへ渡りました。
DEASH内部では武装活動や戦闘に参加しました。DEASHが支配地域を失った後も、組織の地下細胞ネットワークの中で活動を継続していました。また、一時期は「ファルク事務所(トルコ州)」でも活動していました。さらに、「ドクマジュ・グループ」の指導者ムスタファ・ドクマジュの側近を務め、個人的な業務まで担当していました。

・カディル・デミルは、紛争地域で活動するため、2016年にシャンルウルファからシリアへ渡りました。イドリブおよびその周辺地域で、サラフィー/タクフィール系武装組織とともに活動しました。その後、2017年にDEASHへの忠誠を誓い、ファルク事務所(トルコ州)内で管理責任者として活動していました。さらに、ファルク事務所によって実行された複数の攻撃との関係も確認されました。

・チェクダル・ユルマズは、DEASHへ加わる目的で2017年にシリアへ渡りました。
DEASH内部で軍事訓練を受けた後、武装要員としてイドリブ地域で活動していました。2018年にはDEASHのファルク部隊に加わり、メディア部門で活動を続けていました。

・ムラト・オズデミルは、DEASHへ参加する目的で2017年にシリアへ渡りました。イドリブ地域でDEASH内部の武装活動に参加していました。組織が支配地域を失った後も、ファルク事務所(トルコ州)内で活動を継続していました。また、アサド政権に対するDEASHの活動にも加わっていました。

・イシャク・ギュンジは、DEASHへ加わるため2017年にシリアへ渡りました。DEASH内部では武装要員として戦闘に参加し、ファルク事務所でも任務に就いていました。さらに、アサド政権に対する迫撃砲攻撃にも関与していたとされ、拘束されるまでDEASH内部での活動を続けていました。

詳細は続報予定です。