イランでは、2月に行われた米国とイスラエルによる共同空爆で死亡した前最高指導者アーヤトラ・アリー・ハメネイ師の国葬が始まりました。
国営テレビは、数千人が参列した一連の葬儀について、イラン政府がアメリカやイスラエルをはじめとする敵対国に対する結束と力を示す場と位置付けていると伝えました。
2月28日に始まったアメリカ・イスラエル・イラン間の戦闘初日に、86歳で暗殺されたハメネイ師と家族の一部を追悼するため、国内では6日間にわたる葬儀が予定されています。
イラン当局は、35年にわたり国を率いたハメネイ師に最後の別れを告げるため、今後3日間で首都テヘランだけでも1,500万人から2,000万人が参列する見込みだと発表しました。
「報復」を叫ぶ参列者
イランでは、ハメネイ師の死から1週間後に最高指導者に任命されたものの、いまだ公の場に姿を見せていない息子で後継者のモジュタバ・ハメネイ師の動向にも注目が集まっています。
テヘランの大モサッラー・モスクには、報復の象徴とされる赤い旗を掲げた数千人が集まり、ハメネイ師のひつぎの到着を待ちながら、「報復」を叫ぶ声が響きました。
3都市で葬儀を実施
ハメネイ師のひつぎは月曜日までテヘランに安置され、その後、市内で葬列が行われます。火曜日にゴム市へ移送された後、水曜日には隣国イラクのシーア派の聖地を巡り、木曜日に故郷のマシュハドで埋葬される予定です。
葬儀には、イランとアメリカの仲介役を務めたパキスタンのシャバズ・シャリフ首相や、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の代理としてロシア安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏が参列しています。
また、ハマスやヒズボラ、アフガニスタンのタリバン暫定政権の代表者も葬儀に参加しています。
地域では一時的な停戦が続く
中東では、5週間に及んだ戦闘の後、パキスタンの仲介によってイランとアメリカが初めて合意に達したことを受け、一時的な停戦状態が続いています。
一方、イラン当局は、必要と判断した場合には戦闘を再開する用意があると警告しています。


















