トルコ共和国エネルギー天然資源省の発表によると、浮体式生産プラットフォーム「オスマン・ガーズィ」は、黒海のサカリヤ・ガス田で国産天然ガスの生産量を2倍に引き上げる計画です。
「オスマン・ガーズィ」は今後20年間、黒海で稼働する予定で、サカリヤ・ガス田の天然ガスの1日当たりの生産量を、現在の950万立方メートルから2,000万立方メートルに引き上げることを目指しています。
このプラットフォームは2024年7月、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領によって初めて公表されました。全長298.5メートル、幅56メートル、高さ29.5メートルです。
エルドアン大統領は2025年5月27日、プラットフォームを「オスマン・ガーズィ」と命名されたことを発表し、同月29日にはイスタンブールのドルマバフチェ執務室からフィリヨスへ送り出しました。
ゾングルダク県フィリヨスで認証手続きを受けたプラットフォームは、黒海での任務に向け、改修作業も行われました。
プラットフォームの上部には21の設備があり、このうち11の設備はサカリヤ・ガス田の特性に合わせて新たに建設されました。このうち7つはトルコ国内、4つは国外で製造されました。残る10の設備についても、ガス田の条件に合わせて改修され、プラットフォームに組み込まれました。
また、整備や準備作業では、1日およそ6キロメートルのケーブル敷設が行われ、プラットフォーム内の電気ケーブルの総延長は642キロメートルに上ります。
さらに、およそ30キロメートルに及ぶ配管工事も行われ、一連の作業にはおよそ7,000人が携わりました。
ことし8月には、緊急時に発生する炭化水素ガスを安全に放出・排出するためのフレアタワーが、プラットフォームに設置されました。
フレアタワーは高さ96メートル、底面積およそ65平方メートル、重さ260トンで、プラットフォームの所定の位置に設置されました。
初のガス燃焼は年内、生産開始は2027年
140人の乗員を収容できる「オスマン・ガーズィ」は、きょうフィリヨス港を出航したあと、陸地からおよそ170キロ離れた海域で、今後20年間にわたって稼働する予定です。
プラットフォームは工場のような役割を果たし、処理した天然ガスを利用可能な状態にしたうえで、国内のガス供給網に送ります。
1日当たりの天然ガス生産量は、現在の価格でおよそ1,000万ドル相当となり、トルコ経済に年間35億ドルの経済効果をもたらすと見込まれています。
「オスマン・ガーズィ」の出航後、年末までにフレアタワーで初めてガスを燃焼させ、2027年初めには生産を開始する計画です。
これにより、サカリヤ・ガス田の第2段階が完了する見通しです。























