カンヌ映画祭の審査員は火曜日、イスラエルのガザ攻撃に反対したスーザン・サランドン、ハビエル・バルデム、マーク・ラファロらへの扱いについて、ハリウッドは恥ずべきだと批判しました。今年は大手スタジオの欠席が目立っています。
カンヌの最高賞を2度受賞した脚本家のポール・ラヴァーティは大手スタジオを厳しく批判する一方、今年のポスターに映画「テルマ&ルイーズ」のサランドンの画像を起用したカンヌ映画祭を称え、会場は喝采に包まれました。
スコットランド出身で昨年、親パレスチナ抗議活動で逮捕されたラヴァーティは「ガザでの女性や子どもへの殺害に反対したことでサランドン、バルデム、ラファロがブラックリストに載せられている。そうした行為をするハリウッドよ、恥を知れ」と強く批判しました。
「彼らこそ私たちの中で最も優れた人間だ」とも述べました。ラヴァーティは「わたし、ダニエル・ブレイク」と「麦の穂をゆらす風」でカンヌの最優秀脚本賞を受賞しています。
また「爆撃されなければいいが」と冗談まじりに語りました。
反ユダヤ主義との批判
サランドンは2023年、ニューヨークの親パレスチナ集会で「今この時代にユダヤ人であることを恐れている人々は、この国でイスラム教徒が頻繁にさらされている暴力を味わっている」と発言し、米国のエージェントに契約を打ち切られ、反ユダヤ主義と非難されました。
今年初めには、ガザへの率直な姿勢により「テレビに出ることすら不可能な状況だ」と明かしており、ハリウッドでの仕事はさらに困難な状況にあります。
ラヴァーティはシェイクスピアの「リア王」を引用し、「狂人が盲人を率いる時」にこそ映画人は政治から目を背けてはならないと訴えました。
カンヌ審査員 政治的映画制作を支持
ラヴァーティはトランプ米大統領の名を直接挙げませんでしたが、トランプ政権とガザ戦争はここ数年、映画祭に影を落とし続けています。
カンヌの最高賞パルム・ドールの審査委員長を務める韓国の朴賛郁(パク・チャンウク)監督も、映画における政治の重要性を擁護しました。
「芸術と政治は相反する概念ではない。芸術的に表現される限り、価値あるものだ」と「オールド・ボーイ」や「お嬢さん」で知られる同監督は述べました。
巨大テック企業の影響力に批判の声
フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップを運営するメタがカンヌと複数年のスポンサー契約を締結したことを受け、ラヴァーティは巨大テック企業による「権力の集中」にも警鐘を鳴らしました。
「右派リバタリアンが大半を占めるテック系億万長者たちに私たちの生き方を決めさせてはならないと、ようやく気づき始めている」と述べました。AIも今年の映画祭の主要な話題の一つとなっています。
同じく審査員のハリウッドスター、デミ・ムーアもAIの業界における位置づけには懐疑的な姿勢を示しつつ、否定はしないと述べました。
「本物の芸術は魂から生まれるものであり、それは決して代替できない。恐れることは何もない」と記者団に語り、「それだけは決して再現できない」と続けました。
















