イスラエルの経済紙「カルカリスト」は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、ワシントンやアラブ諸国におけるトルコの影響力を大きく拡大させたと報じました。
記事は、「エルドアン大統領は、トルコを中東で無視できない存在へと押し上げ、イスラエルにとっては周辺地域でますます影響力を強める競争相手に変えた」と伝えています。
また、テルアビブとアンカラの関係は今年も悪化を続け、経済や貿易、航空分野ではほぼ完全に関係が途絶えていると指摘しました。トルコ貿易省のデータを引用し、イスラエルとの直接貿易は2024年5月以降、ゼロの状態が続いているとしています。
さらに、「エルドアン大統領は今年、地域における立場をさらに強め、イスラエルに対してより敵対的な立場で一年を終えた」と伝えました。
イスラエルとトルコの対立、シリアにも拡大
記事によると、トルコとイスラエルの緊張は、数万人のパレスチナ民間人が死亡したガザ地区だけでなく、シリアにも広がっています。
アンカラでは、シリアの安全を損なうイスラエルの攻撃は、トルコにとっても脅威になるとの見方が広がっているとしています。
記事は、2024年12月にアサド政権が崩壊して以降、トルコがシリアの「主要な支援国の一つになった」と指摘しました。
アンカラはダマスカスの政権を安全保障面で支援するとともに、両国の経済関係をさらに深めようとしており、2年以内にシリアとの貿易額を50億ドルに引き上げる目標を掲げていると伝えています。
トルコ、ワシントンとアラブ諸国で影響力を拡大
記事は、エルドアン大統領のもと、トルコがワシントンやアラブ諸国で影響力を大きく拡大したと強調しています。
アンカラは、アメリカのドナルド・トランプ大統領の招待を受けて「ガザ和平評議会」の創設メンバーとなったほか、パキスタン、サウジアラビアと「メッカ共同防衛協定」を締結したとしています。
また、アメリカとトルコの緊密な関係にも触れ、トランプ大統領が7月7日から8日にかけてアンカラで開催されたNATO首脳会議に出席したことを挙げています。



















