トルコ
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エルドアン大統領、TRT Worldフォーラム2026で演説
「理性と良心を持つ者として、公正で公平な解決策によってこの危機を終わらせることは、私たち全員に共通する責任だと信じています」
エルドアン大統領、TRT Worldフォーラム2026で演説
エルドアン大統領、TRT Worldフォーラム2026で演説

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、国家間の勢力争いが激しさを増し、国際的なルールが無視され、ルールに基づく国際秩序が大きく揺らいでいると指摘しました。

また、これまで重視されてきた価値観も根底から崩れつつあるとして、世界が困難な時代を迎えているとの認識を示しました。

エルドアン大統領は、「国際社会が抱える問題の解決に向けて、現在のグローバル・ガバナンスの仕組みは十分に機能していません。国際秩序を支えてきた規範や原則は、今やことごとく踏みにじられています。私たちは、古い秩序が終わりを迎えようとする一方、新たな秩序はいまだ生まれていないという、構造的な危機のただ中にいます」と述べました。

エルドアン大統領は、イスタンブール会議センターで開催された「中心なき世界:ルールが通用しなくなったとき、誰がリーダーシップを発揮するのか」をテーマとするTRT Worldフォーラム2026に出席し、参加者へのあいさつから演説を始めました。

今年で10回目を迎えるフォーラムへの参加を喜ばしく思うと述べ、世界各地から集まった参加者に対し、「トルコ、そしてイスタンブールへようこそ」と歓迎の言葉を送りました。

さらに、2日間にわたって幅広い分野の重要な課題が議論される今回のフォーラムが、各国と人類全体にとって有意義なものとなるよう願いを述べました。

エネルギーや経済、人工知能、交通・運輸、地域紛争、地球規模の課題など、多岐にわたるテーマについて意見が交わされることに触れ、貴重な知見や提案を寄せるすべての参加者に感謝の意を表しました。

また、TRT Worldフォーラムがトルコを代表する国際的なイベントの一つに成長したことを強調し、今年も開催を成功に導いたTRTの経営陣に祝意と謝意を伝えました。

エルドアン大統領は、TRTが従来のテレビ・ラジオ放送からデジタル分野に至るまで、原則を重んじる責任ある報道姿勢を貫き、62年間にわたって着実に歩み続けてきたと評価しました。

そのうえで、次のように述べました。

「TRTは、正確で公平な報道、人間と真実を中心に据えた姿勢、そして質の高い番組制作を通じて、その声を世界の隅々にまで届けています。

2017年から開催されているTRT Worldフォーラムは、その声にさまざまな言語や文化、考え方が加わることで、さらに豊かなものとなり、世界的に注目され、高く評価される場へと発展してきました。

このフォーラムでは、人類が共通して抱える課題について、各分野の専門家が多角的かつ詳細な議論を行っています。

現在の問題だけでなく、これからの世界を形づくり、何十億もの人々の暮らしに影響を及ぼす重要なテーマにも光を当てています。

異なる大陸から集まった参加者が、新たな方法や考え方、解決策を持ち寄ることで、議論はさらに深まっています」

エルドアン大統領は、今年の各セッションや円卓会議には、43か国からおよそ150人の登壇者が参加し、幅広い視点から充実した議論を行う予定だと説明しました。

そして、こうした議論が新たな視野を開き、フォーラムから発信されるメッセージが、抑圧や苦難に直面する地域をはじめ、世界全体の平和と安定、そして人々の安心につながることを願うと述べました。

続いて、エルドアン大統領は、現在の国際情勢について次のように語りました。

「私たちは今、国家間の勢力争いがますます激しくなり、ルールが無視され、ルールに基づく国際秩序が深刻なまでに損なわれている、困難な時代を生きています。

これまで大切にされてきた価値観も、地滑りが起きたかのように大きく崩れつつあります。

世界が直面するさまざまな問題に対して、現在のグローバル・ガバナンスの仕組みは十分に機能せず、解決策を示すことができていません。

国際秩序の土台となってきた規範や原則は、今やことごとく踏みにじられています。

私たちは、古い秩序が終わりを迎えようとしている一方で、新たな秩序はいまだ生まれていないという、構造的な危機を共に経験しています。

理性と良心を持つ者として、公正で公平な解決策によってこの危機を終わらせることは、私たち全員に共通する責任だと信じています。

そうした意味でも、今年のフォーラムが『中心なき世界:ルールが通用しなくなったとき、誰がリーダーシップを発揮するのか』というテーマで開催されることは、極めて時宜を得たものだと考えています」