トルコと中国は、トルコの衛星通信事業者TÜRKSATと中国のChina Satcomが締結した共同研究開発、製品開発、商業化に関する協定に基づき、宇宙技術分野で協力を進めます。
トルコ南部アンタルヤのNEST会議センターでは、国際宇宙航行連盟(IAF)が主催する第77回国際宇宙会議(IAC 2026)が開催されています。
この会議は、トルコ産業技術省の調整のもと、トルコ宇宙庁とSAHAイスタンブールが受け入れ機関を務め、アナドル通信は「グローバル・コミュニケーション・パートナー」として参加しています。
会場ではトルコ企業が自社製品を紹介するとともに、海外の企業や機関との重要な協定も締結されています。
アナドル通信によりますと、今回、TÜRKSATと中国の衛星通信事業者China Satcomが、技術開発に関する包括的な協定に署名しました。
TÜRKSATの展示ブースで行われた調印式には、TÜRKSATの衛星サービス担当副社長セルマン・デミレル氏と、China Satcomの最高経営責任者、馬海泉氏が出席しました。
協定は、両国の技術力を結集し、共同研究開発から製品化、商業化まで進めることを目的としています。
革新的な製品と技術の開発へ
両社の協力関係は、昨年の衛星通信容量の共有から始まり、パリで開かれた世界宇宙ビジネスウィークでの合意を受けて拡大しました。
今回、協力はハードウェアとソフトウェアの共同開発へと進み、トルコと中国の宇宙技術協力は、研究開発と製造を中心とする新たな段階に入りました。
協定に基づき、両社は無人航空機の通信システム、衛星を活用したモノのインターネット(IoT)、スマート国境警備技術などを共同開発する計画です。
これによりTÜRKSATは、衛星通信システムを一貫して開発できる既存の技術力を新たな分野に広げ、提供する製品やサービスの充実を図ります。
トルコと中国の技術者は、市場のニーズの分析から試作品の開発、試験、性能の検証、商業化まで協力し、新しい製品や技術を生み出します。
特に重視されるのが、スマート国境警備とIoT技術です。
地上の通信網が整備されていない地域でも使用できる専用機器を開発し、エネルギー、農業、物流などの分野で、携帯電話の通信網が届かない遠隔地の設備も衛星を通じて管理できるようにします。
世界各地では、地上の通信インフラが不十分なため、国境警備や産業データの送受信に課題が生じています。
今回の協定では、基地局や光ファイバー網が届かない地域でも、リアルタイムでデータを送信できる衛星監視システムやIoTシステムの開発を目指します。
TÜRKSATは、こうした衛星通信を活用したハードウェアとソフトウェアを一体的に提供することで、世界有数の技術供給企業となることを目指しています。
また、研究開発と製品開発を円滑に進めるため、両社が同数の代表者を出す共同運営委員会を設置し、3か月ごとに進捗状況を確認する予定です。


















